画像生成

「この子、どんな髪型だっけ?」AI画像生成でキャラクター設定資料を作ってみよう

AIでお気に入りのキャラクターができました。

最初の画像もいい。

次の画像も、だいたい同じ人物になった。

カメラアングルを変えても、それなりにキャラクターらしさを維持できるようになってきた。

ところが画像が増えてくると、別の問題が起こります。

「あれ、この子の髪ってどんな形だったっけ?」

「目は茶色?琥珀色?」

「パーカーの紐って黒だった?」

「後ろから見た髪型は?」

最初は頭の中にあった設定も、10枚、20枚と画像を作っていくうちに曖昧になってきます。

そこで今回は、

キャラクターの設定資料を作ります。

AIに画像を作ってもらうための、

「このキャラクターはこういう人物です」という基準

を用意してみましょう。


事件発生:どれが正解のみのり?

同じキャラクターとして画像を作っていたはずなのに、並べてみると、

1枚目 お団子が高い
2枚目 お団子が低い
3枚目 前髪が短い
4枚目 瞳がかなり明るい
5枚目 パーカーの形まで違う

一枚ずつ見れば、それほどおかしくありません。

でも、

「結局、どれがこのキャラクターの正しい姿なの?」

となってしまいました。

第2回では、AIで同じキャラクターを作り続ける方法を扱いました。

そこで、

100%同じ線を再現することより、同じ人物だと認識できる特徴を維持する

ことが大切だと説明しました。

では、その「維持したい特徴」を最初から整理しておけばいい。

そこで登場するのが、

キャラクター設定資料

です。


設定資料って何を書くの?

難しく考える必要はありません。

たとえば、オコジョキャンパスのキャラクター「みのり」なら、

名前:みのり

年齢:
18歳くらい・大学1年生

髪:
暖かいブラウン
ゆるめのお団子ヘア
長めの前髪
顔周りに後れ毛

目:
暖色系のブラウン・琥珀色

基本衣装:
白いパーカー

雰囲気:
親しみやすい
明るい
初心者と一緒に学んでいくイメージ

これだけでも、

キャラクターの基準

になります。

重要なのは、設定を豪華にすることではありません。

画像を作るときに必要な情報を固定すること

です。


「性格」と「見た目」は分けて考える

設定資料を作り始めると、

好きな食べ物。

誕生日。

趣味。

出身地。

好きな音楽。

……と、どんどん設定を増やしたくなります。

もちろん作品づくりなら、それも楽しいところです。

でも今回は、

画像生成で同じキャラクターを作るための資料

です。

まず優先したいのは、

画像として確認できる特徴

です。

たとえば、

髪色
髪型
前髪
目の色
顔立ち
年齢感
体格
基本衣装

など。

ここを先に決めます。


文章だけでなく「画像」にしてみる

そして今回やりたいのはここです。

設定を文章で残すだけではなく、

一枚のキャラクター設定資料として画像生成してみます。

たとえばAIに、

このキャラクターの設定資料を作ってください。

18歳くらいの大学1年生の女性。
暖かいブラウンの髪。
ゆるめのお団子ヘア。
長めの前髪と顔周りの後れ毛。
暖色系のブラウン・琥珀色の瞳。
基本衣装は白いパーカー。

正面・横・後ろから見た姿が分かる三面図を入れてください。

さらに顔のアップ、髪型、目の色が分かる資料を配置してください。

キャラクターデザイン資料のようなレイアウトにしてください。

とお願いできます。

すると、

「文章で説明していたキャラクター」を視覚的な基準にする

ことができます。


三面図を作ってみよう

設定資料で便利なのが、

正面・側面・背面

です。

いわゆる三面図です。

 正面       横       後ろ

  ○         ○         ○
 /|\       /|\       /|\
 / \       / \       / \

特にAI画像生成では、

後ろ姿

が意外と重要です。

正面画像しか作っていないキャラクターを、突然後ろから描いてもらうと、

「お団子って後ろからどう見える?」

「フードはどのくらい大きい?」

など、まだ決まっていなかった部分をAIが補う必要があります。

だったら先に、

「後ろから見るとこう」

という基準も作っておくわけです。


顔のアップも作る

次に欲しいのが、

顔のアップ

です。

キャラクターの印象を決めるのは、

髪だけではありません。

目。

眉。

輪郭。

前髪。

顔周りの髪。

こうした部分が組み合わさっています。

そこで設定資料に、

顔のアップ
目のアップ
横顔
髪型

などを入れておくと、後から確認しやすくなります。

「この子、目の色なんだったっけ?」

となったとき、

設定資料を見れば分かります。


表情も決めておくと便利

さらに、

表情バリエーション

を作っておく方法もあります。

たとえば、

通常
笑顔
喜ぶ
驚く
困る
考える
焦る
照れる

などです。

ここで大切なのは、

表情が変わっても同じ人物に見えるか

です。

笑ったら別人。

驚いたら別人。

泣いたら髪型まで変わった。

となると、記事の挿絵として使いにくくなります。

設定資料の段階で複数の表情を作っておけば、

このキャラクターがどんな表情をするのか

という基準にもできます。


衣装は「基本衣装」を決める

キャラクターには、毎回同じ服を着せなければいけないのでしょうか?

そんなことはありません。

みのりなら、

白パーカー。

ニット。

カジュアル。

カフェ風。

季節によって秋服。

など、いろいろな服装にできます。

ただ、

基本となる衣装

を一つ決めておくと便利です。

たとえば、

みのりの基本衣装は白パーカー。

と決める。

すると特に指定しない場合は、

白パーカーのみのり

に戻れます。

ゲームでいう「標準コスチューム」のようなものです。


衣装バリエーションも資料にできる

設定資料をもう少し発展させるなら、

衣装バリエーション

も作れます。

たとえば、

基本
白パーカー

勉強
白パーカー+眼鏡

秋
ニット+ロングスカート

カフェ
落ち着いたカジュアル

外出
デニムジャケット

など。

ここで重要なのは、

服を変えても人物そのものは変えない

ことです。

AIへの指示なら、

顔立ち、髪型、髪色、瞳の色、年齢感は維持してください。衣装だけを変更してください。

という考え方になります。

第1回で勉強した、

「何を変えて、何を変えないか」

がまた登場しました。


相棒がいるなら、その設定も作る

みのりには、

白いオコジョ

がいます。

こうした相棒キャラクターも同じです。

何も決めずに毎回、

白いオコジョを隣に。

とだけ指定すると、

あるときは細長い。

あるときは丸い。

耳が大きい。

尻尾が違う。

と変化する可能性があります。

そこで、

相棒にも基準を作る

ことができます。

みのりと並べた画像を作っておけば、

大きさの比較

にもなります。

これは意外と重要です。


身長や大きさは「数字」だけでなく比較も便利

たとえば、

オコジョは体長○cm。

と数字だけ指定しても、画像ではスケール感が曖昧になることがあります。

そこで、

みのりの隣に立たせた比較画像

を設定資料に入れておきます。

みのり 👩

       🐾 オコジョ

こうすると、

人物との相対的なサイズ

を視覚的に確認できます。


でも設定資料そのものもAI生成だよね?

ここはかなり重要です。

AIに設定資料を作ってもらったからといって、

そこに描かれたものが自動的に正解になるわけではありません。

たとえばAIが勝手に、

眼鏡を追加した。

アクセサリーを付けた。

服のロゴを作った。

知らない設定を書いた。

ということもあります。

だから生成したあとに、

人間が確認します。

「これは採用」

「これは違う」

「この髪型を基準にする」

「この服は基本衣装ではない」

と決めます。

AIに設定を決めてもらうのではなく、

AIに設定資料を作る作業を手伝ってもらう

という考え方です。


文字は特に確認する

キャラクター設定資料をAIで画像化すると、

説明文やラベルなどの文字が入ることがあります。

ここは必ず確認しましょう。

AIが、

年齢:19歳

と勝手に書いたり、

名前を間違えたり、

存在しない設定を追加したりする可能性があります。

つまり、

設定資料風に見えることと、設定が正しいことは別

です。

重要な設定は、生成画像に書かれた文字だけを信用せず、自分が決めた文章でも残しておくと安心です。


文章+画像の両方を持っておく

おすすめは、

文章の設定表

と、

画像の設定資料

の両方を持つことです。

文章には、

髪:暖かいブラウン
髪型:ゆるめのお団子
目:琥珀系ブラウン
基本衣装:白パーカー

と正確に残す。

画像では、

実際にどう見えるのか

を残す。

つまり、

文章
↓
設定を正確に確認する

画像
↓
見た目を確認する

と役割を分けます。


既に気に入った画像があるなら、それを基準にする

ここも重要です。

ゼロから設定資料を作る必要はありません。

すでに、

「この顔が一番みのりっぽい!」

という画像があるなら、その画像を基準にできます。

AIへ、

添付した画像の女性をキャラクターの基準にしてください。

顔立ち・髪型・髪色・目の色・年齢感を維持して、正面・側面・背面の設定資料を作ってください。

とお願いする方法があります。

つまり、

キャラクターを作る
↓
気に入った一枚ができる
↓
その一枚を基準にする
↓
設定資料を作る

という順番でも構いません。

実際には、この流れのほうが自然なこともあります。


設定資料を作ったら、それを次の画像でも使う

設定資料は作って終わりではありません。

次に画像を作るとき、

参考資料として使います。

たとえば、

添付したキャラクター設定資料を基準にしてください。

顔立ち・髪型・髪色・瞳の色・年齢感を維持してください。

明るいカフェでノートPCを操作している場面を描いてください。

とします。

さらに第3回の知識を使えば、

人物の斜め後ろから肩越しに見る構図。

とも指定できます。

ここまでの授業がつながります。


それでも100%固定されるわけではない

第2回と同じ注意点です。

設定資料があれば、

絶対に毎回まったく同じ人物になる

というわけではありません。

生成するたびに多少の差は出ます。

でも、

何も基準がない状態と、

顔
髪
目
衣装
三面図
表情

まで整理された基準がある状態では、指示のしやすさが大きく変わります。

そして人間側も、

「どこが違っているのか」

を判断しやすくなります。


設定資料を作るためのテンプレート

最初はこのくらいで十分です。

【基本情報】
名前:
年齢感:

【顔】
顔立ち:
目の色:
眉:
特徴:

【髪】
髪色:
髪型:
前髪:
後ろ姿:

【体格】
身長感:
体型:

【基本衣装】
トップス:
ボトムス:
靴:
アクセサリー:

【表情】
通常:
笑顔:
驚き:
困る:
考える:

【三面図】
正面:
側面:
背面:

【相棒・小物】
種類:
色:
大きさ:
特徴:

【絶対に維持したい特徴】
・
・
・

全部埋める必要はありません。

そのキャラクターを見分けるために重要なところ

から決めればOKです。


設定を増やしすぎないことも大切

設定資料を作り始めると楽しくなって、

どんどん項目を増やしたくなります。

でも画像生成用なら、

必要な特徴が分かれば十分

です。

重要なのは資料の豪華さではなく、

この画像は同じキャラクター?

と判断できること。

まずは、

顔・髪・目・年齢感・基本衣装

くらいから始めてみましょう。

必要になったら後から増やせます。


今日の合格ライン

今回は4つです。

1. 同じキャラクターを使い続けるなら「基準」を作る。

2. 正面・横・後ろの三面図があると、別アングルを作りやすい。

3. 文章の設定と画像の設定資料を両方残しておく。

4. AIが設定資料に勝手に追加した情報は、そのまま正解にしない。

そして一番大事なのは、

設定資料はAIを縛るためだけのものではなく、人間側が「このキャラは誰?」を忘れないための資料でもある

ということです。


ワンポイント答え合わせ

お気に入りのキャラクターを、今後ブログで何十回も使う予定です。

どちらが安定させやすいでしょう?

A

毎回、

茶髪のかわいい大学生の女の子を描いて。

とお願いする。

B

気に入った画像を基準に、髪型・髪色・目・年齢感・基本衣装・三面図などを整理した設定資料を作り、次回以降も参照する。

答えは、

Bです。

AIに、

「前と同じ子にして」

とだけお願いするより、

「何がこの子らしさなのか」

を資料として持っておく。

すると、違う服。

違う表情。

違う場所。

違うカメラアングル。

と画像を増やしていっても、

キャラクターとして戻ってくる基準

を持つことができます。

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